このコーナーでは、医療を少し離れて、自分自身のことや身の周りの出来事についてお話ししようと思っております。
さて・・・あっという間に夏が過ぎ、秋になり、とうとう寒くなってしまいました。
ちょっとこのエッセーもさぼりすぎてしまいましたね。
さて、今回はおくればせながら
「今年の秋の大イベント」についてのご報告です。
この9月、なんと10数年ぶりの大学の同期会がありました。卒業して10数年。単科の医科大学だった母校は統廃合により総合大学になってしまいました。久しぶりの香川県です。みんなどんなに変わっているのだろうと楽しみにして出かけました。しかし、意外にもあま り変わっていなかったのです。もちろん、仕事はばりばりとできるようになっていて、中には教授もでました。大学の講師、開業医、勤務医といろんな立場で仕 事をし、後輩たちを指導しています。仕事の話をすると、それぞれ自信と誇りを持って取り組んでいて頼もしい。ところが、世間話をしてみると、ちっとも変わっていない。一気に時間は学生時代にさかのぼり、楽しいひと時でした。友達の一人は13歳年下のだんなさんと結婚しました。
私「ええー13歳年下って、旦那さん学生さんなの?」
友人「しっかり社会人だよ。あんた自分がいくつになったと思っとんな?」
と讃岐弁で言われ、大笑いになりました。そうなんです。すっかり年を忘れて、過ぎた月日を忘れていました。
家庭のこと、仕事のこと、みんないろいろ抱えてがんばっています。
若い研修医に言いたいこと。学生に言いたいこと。たくさんあります。
でも一番伝えたいのは、「いまそのときを大事にしなよ。」ってことだよね、とは、みんな 一致の意見です。そのときの仲間が、あとからも自分の宝になってくれる。その時代があったから、その後の困難を乗り越えられる。馬鹿なことも沢山一緒に やったけど、それも宝です。そして、時々会うことでその時代の自分に戻ってリフレッシュできます。
きっと仕事も子育ても一緒。いまを大事にしよう。いつもそう思っています。
ちょっと「ああしんどいな。一休みしたいな」と思うのですが、今できることは今のうちに。気になることは後回しにしない。やがて きっと、笑い話になったり、武勇伝になったりするのです。それにしても、楽しい秋のイベントでした。
心の栄養になり、しばらく元気に過ごせそうです。次に会うのも楽しみです。それまで元気にがんばろう。
( 2006.11.25)