このコーナーでは、医療を少し離れて、自分自身のことや身の周りの出来事についてお話ししようと思っております。

 

「こどもは心得てる」というお話です。essay36-1

おかあさんたち、小さい子はなにもわからないと思っていませんか?

わたしはずっと「こどもは心得ている」と思っています。

そのきっかけは、長女が2歳の時。

長女はとても頑固で自分の思った通りになるまで我を通すたいへん難しい子でした(笑)

2歳で保育園に行かなくてはいけなくなりましたが、長女は保育園が嫌でした。

この話は以前にも書いたことがあります。

行きたくないので「やめさせられる」ように彼女は考えました。

ハンガーストライキです。

保育園では一切飲まず食わずで過ごします。

先生が心配して「やめさせてくれる」ように考えたようです。

そのかわり、朝ごはんをものすごく食べていくのです。

2歳の子がこんなこと考えられるんだ・・・・と感心しました。

 

先日妹家族とお寿司屋さんに行きました。

4歳の姪っ子は食が細く、偏食ですが、お寿司は大好き。

夕食に行ったのですが、朝から「今日はお寿司」とわかっていたので昼食もセーブしていた

ようです(笑)

お寿司屋さんでは、みたことないくらいよく食べました!

 

「のびのび」では毎日予防接種をします。

ここでも「こどもは心得て」います。

注射はみんな嫌いです。泣いてわめいて暴れて・・なんて当たり前。

うちの職員が上手になだめたりすかしたり時にはしっかり押さえたりします。

でも、いちばん効くのは「わたし」です。

職員が上手になだめてくれるのでよっぽど私の出番はありませんが

どうにもならないときはじっと目を見て一言言います。

「どうしてもやるよ。」

最終手段です。

でもこれはよく効きます。こどもは心得ています。この人が言ったら「絶対」なんだって。

100%に近く上手にできます。

essay36-2

おかあさんたち、こどもに振り回されることなく、大事なことはきちんと話してみましょう。

「こどもは心得て」いますよ!

 

(2013.10.20)