今回は「名前のこと」
1か月健診のため、となりの産婦人科へ出かけていきます。
そこであかちゃんたちにつけられた親の思いあふれる名前に遭遇します。
そこで今回は名前のこと。

我が家には3人の子供がいます。
長男が生まれた年は全国的に水不足でした。
どこもかしこも水がなく、散水禁止、洗車中止、プール中止とともかく節水の夏でした。
第二の故郷香川も非常事態でため池の水も涸れ農業にも影響が出ていました。
そこで息子には「潤」と名前を付けました。
本人ももちろんですが、みんなに潤いがもたされますように、そんな願いです。
さて、その潤君、すくすく育ち、小学校に入りました。
学校で自分の名前のルーツなどを調べる授業があったのです。
潤には生まれた年のこと、なぜ潤としたか、一生懸命話しました。
が、彼が学校で発表したのは「僕が生まれた年水疱瘡が流行っていたから僕は潤になりました」
水不足が水疱瘡になってしまいました!!
後で学校の先生におかしいと思わなかったか確認したら、「おかあさまが小児科だから水疱瘡が流行って儲かったのかなと思いました」というのでますます大笑い。
ちなみに水疱瘡が流行っても小児科は儲かりませんよ。

長女は「遥」です。
この子の名前は期限ぎりぎりまで迷いました。
候補が上がるたび、患者さんの顔が浮かんでくるのです。
とうとう、義弟が「去年の女の子の一番は遥ちゃんだって」といったのをきっかけに「遥」となりました。
次女はアメリカ生まれです。日本を離れても私は毎日大好きなサザンオールスターズのCDを聴いていました。
そのなかに「栞のテーマ」という曲があります。この曲が大好きでとうとう娘に「栞」とつけてしまいました。
数年前サザンのコンサートに栞と行き、この曲を生で一緒に聴いた感動は忘れられません。

と、まあ、長男以外いいかげんな名づけですが、家族としてこだわったのは漢字一文字という点です。
夫の希望でした。

皆さんの名前を拝見していると親の気持ちが伝わります。
一文字の兄弟には親近感すら覚えます。
大事な名前。親からの最初のプレゼントです。
どの親も願いはひとつ。「元気にすくすく育ってほしい」
すべての名前にそのような愛情を感じるのです。